トップ > 英国出張記・エピソードの数々

13. 英国出張記 2011年 9月 

今回の出張は、オールドパイン材テーブルの定番化復活を目的に、
古材家具メーカーさんを中心に訪問、商談してきました。


【新規オールドパイン材メーカー】

日本でメールやFAXで下商談のできた古材家具メーカー数社と
アポイントをとり、実際に工房、ショールームを見学してきました。

今回、取引をお願いした古材専門メーカーは、100年以上経っている
倉庫や家屋を自社スタッフで解体、それを社内で製材、加工、塗装まで
一環して行うというまさに古材スペシャリストです。

敷地内の製材部門も見学しましたが、釘を一本一本、手作業で
丁寧に取り除き、どの部分を表面に出すかを考えながら、太い柱や梁を
挽いていました。経験とノウハウが、かなりモノをいう作業工程ようです。

もっとも驚いたのは、家具素材となるまでにかなりの手間と時間が
かかっていていることで、現地を見学してオールドパイン材の貴重さを
実感しました。

それと、どうしても実現したかったのが「オールドパイン材総無垢」仕様。
通常、天板と枠材はオールドパイン材で脚だけはNEWパイン材
という方法が各メーカーの標準です。
でもせっかく自分がハーベストオリジナルとして用意するなら、
脚まで全てオールドパイン材にしたいと考えていました。
社長のクリス氏は「長くこの仕事をしているが、
【脚も絶対に古材だ!】と頑張ったのは、あなたが初めてデス」と
苦笑いしながらも、古材のスペシャルレッグで
用意すると約束してくれました。

立派なショールームも見学し、このセンスと古材のノウハウがあれば
間違いなく良いテーブルができると確信し、コーヒーテーブルと
ダイニングテーブル計約30点の注文をしてきました。

コンテナ到着は12月の予定、
皆さまにお披露目できるのは年明けになりそうです。
お楽しみに。



ワックスされ完成したテーブル。
ソーマーク(のこぎりの刃跡)や
黒く残った部分がオールドパイン材
特有の雰囲気を醸し出しています。



ショールームの立派なドレッサー。
本国イギリスでもホワイト系を
はじめ、柔らかな色目のカラー
ペイントが人気だそうです。


仕上げ工程では、女性スタッフも
活躍中。
作業中に手を止めて貰って
カメラにsmile.


いや~絵になりますネ、
笑顔が素敵な代表ご夫妻。




【Quebec Yellow Pine 家具メーカー】

最近、国内では分かりやすく「カナダ産ホワイトパイン材」と
ご案内することも多くなりましたが、ここでの会話では、
やはり「キューベックイエロー」の方がとおり良いようです。

年々、減少の一途をたどるイギリス国内パイン家具メーカーですが、
そのなかでこの稀少材を扱うのは、私の知る限り全土でたったの数社。
メーカーを回れば回るほど、このR社と出会え長く取引が続いているのは
、本当に幸運だと実感します。

今回もテーブル類を110点、キャビネット類40点の注文をお願いしてあり、
カナダ製材所へその分のキューベックイエローを手配してもらっています。

注文の他、引き出しや扉の改良もお願いしましたが、
それにも快く対応してくれました。

彼らも「パートナー」という意識を持ってくれているようで、オリジナル品の
製作をはじめ、材料等、ハーベスト特別仕様も少なくないようです。
その他、彼らとのビジネスには関係のない、チェアメーカーや
いくつかの案件についても情報を集めてくれました。
いろいろなサポートをしてもらっています。

新規メーカーさんへの訪問は、かなりの緊張を伴いますが、
ここへは程よいリラックスと安心感を持っておじゃまできます。
今後もイイ取引をお願いします。


いつもと変わらぬファクトリー横
での商談風景。
変わったのは、みんな眼鏡が
必要になってきたこと(笑)

実は私も・・・

●このページの最初へもどる●








解体した家屋から取り出された、
立派な梁や柱の古材が、
幾山にも積まれています。


解体後の古材には釘が沢山
残っているので、手作業で
一本一本丁寧に抜いていきます。



釘跡や酸化して黒くなった部分の
表情を見ながら、天板にする
材料を選びます。


天板に接がれた状態です。
100年の経年変化で黒くなった
表面、面取りを行って白い
木肌の見える側面。
これから表面を上手く「古味」を残し
ながらサンディングしてゆきます。















私が行くとスグに写真を撮るので、
みんな挨拶の後は、
下向き加減です(苦笑)



売約で出荷を待つ家具も
沢山ありました。
忙しそうで何より。



R社のNo.1クラフトマン。
スリスリ寄っていって、
しっかりとお願いしておきました。


12. 英国出張記 2009/09/13 SUMMER

今回の出張の課題は、ヨーロッパで激減しているブナ材のチェアの流通確保とハーベストオリジナルの製作をお願いしているキャビネットメーカーとの新商品の打ち合わせです。一週間の日程で出張してきました。


英国王室御用達 SANDERSON社 ショールーム

NEWソファの張り地に使用しているイギリス王室御用達メーカー
Sanderson社のショールームを訪ねました。
場所はロンドンのチェルシーハーバーにある、
チェルシーデザインセンター内。
ここには80社近くのインテリア関連メーカーのショールームが
入っていて、サンダーソンに興味が無くとも、イギリス人の
インテリアに対するエネルギーや奥行きを感じることが
できると思います。
多数のブランドを扱うサンダーソン社のショールームには
ウイリアムモリスの壁紙なんかもありました。

日本には未入荷で見たことがないデザインもあり、
フレームのサンプルは、生地というよりは絵画や美術品を
見ている感覚でした。
ショールームのお姉さんも優しく、日本で御社の生地で
ソファを作っていると言ったら、大変喜んでくれ、
我家のカーテンは、モリスとサンダーソンで、ソファカバーは
コレだとサンプルを指したらビックリしていました。

見学時も、サンダーソンユーザーらしき品のあるご婦人が
「10年前にいただいたものだけれど同じデザインがいいワ」
と端切れ持参でお見立て中でした。

今回、ショールームーを訪れ、「本物」の品格を垣間見る事ができ、
世界に名だたるブランド、また王室御使用品と同等品を扱える
ことを改めて誇りに感じました。



カーテン、ソファ、センターテーブルのコーディネイト
お見事!


チェアーメーカー

ハーベストが取り扱っている「トラディショナル」「ファームハウス」
スタイルのブナ材チェアは、現在イギリス国内でも手配がかなり
難しくなっています。多くのイギリスチェアメーカーは生産拠点を
中欧、東欧においているケースがほとんどです。
リーマンショック以降、中東欧の経済危機がささやかれ、
西欧から入っていた資金の多くが引き上げられる事態となり、
チェア工場の多くが閉鎖に追い込まれました。

ある大手チェアメーカーの知人は「価格と品質のバランスの
とれたベスト5のチェア工場のうち、昨年一年で3つの工場が
閉まってしまった」と嘆いていました。
現に、定番品で人気だったホイールバックチェアはこの影響で
入荷がストップしてしまいました。

なんとかホイールバックチェア復活のため残りベスト2の
工場で作られるチェアを扱うメーカーをずっと探していました。
そこで浮上してきたのがP社。以前、イギリスパイン家具
メーカーの方からの紹介で訪れたこともあり、
幸い面識がありました。

5年ぶりにコンタクトをとり、商談を重ねるうちに、探していた
ホイールバックチェアをはじめ、いつか…と憧れていた
ウィンザーチェア、ここ4年くらい入荷が止まっていた
チャイルズチェア。

扱うチェアは垂涎の内容でした。しかし、価格交渉はかなり難航。
年々、ブナ材のチェアは生産量の減少から価格が上がっていて、
彼らもこの状況で、工場を減らしたくないと、コストにはかなり
シビアになっているようです。
それでも、今回訪れたことで彼らも協力的な価格を提示して
くれました。
とりあえず200脚の注文をお願いしてお取引のスタートです。



チェアメーカーは工場より大ロッドで入荷することが多く、
大きな倉庫を持っているところが多いです。
P社も大きな倉庫を所有しています。



パイン家具メーカー

今回も何社かのメーカーをまわりましたが、やはりイギリス
国内も経済状態を反映し、各メーカーとも厳しい様子でした。
少し重い気分を引きずって訪れた提携のR社でしたが・・・、
結構な元気印で心配は無用の様子でした。


私の知る限り、キューベックイエロー(カナダ産ホワイトパイン材)
を常時使用し、コンテナ量のオーダーに対応できるのは
イギリス国内で彼ら1社となりました。そんな特性からか、
今までにないところからも引き合いがきているようで、
工場内も活気があり、受注品もかなり積んでありました。

毎回のことですが、工場内、各工程も見学しました。
スタッフ皆、より好意的でやはり実績は必要だと感じました。

特に代表のグラハム氏とポール氏からは、以前にもまして
弊社との取引に力を注いでくれている様子がいろいろなところで
見て取れました。
(特に材料は、ハーべスト用という特別規格を
設けていてくれるようです。)

今回も第二弾の新製品の図面を持ち込み、コスト、
細部デザイン、仕様を三人で打ち合わせ。
依頼している多くは彼らの定番品ではなくハーベストオリジナル。
なおかつ新商品は彼らにとってハイリスクなので、
自然と話は熱を帯びます。
それでも、思いを受けなんとか無理をきいてくれるので、
ハーベストは新商品を加えながら少しずつ進化を続けて
いけるわけです。今回も無事、新商品の商談を終え、
より強いパートナーシップを感じながら、
「また来ます。」とR社を後にしました。


右の彼がこのメーカーのNo,1
無口ですが、誠実さが
にじみ出ています。
お仕事中にお願いして記念撮影

工場見学の際、カメラを向けたらわざわざポーズを撮ってくれた。
おじさんクラフトマン



イギリスでは大型のワードローブも
未だ人気のようです。
古いお家を改装して永く使うスタイルが
こんなところからも見て取れます。


●このページの最初へもどる●








チェルシーハーバーにある
デザインセンター
3つの大きなドームが目印です。


館内は吹き抜けで、太陽光が天井
ドームから差し込みます。



ショールーム内はソファの他カーテン壁紙のサンプルも豊富で、見ているだけでも楽しくなります。






憧れていた
ウィンザーチェア
シンプルかつ
エレガント
人気になること
間違いなしです。


担当のニール氏
マネージャーと
ともにハーベスト
への出荷を
フォローして
くれます。




約4年入荷の止まっていた
チャイルズチェアも復活
ハイタイプ、ロータイプ揃って10月に
入荷して参ります。























オフィスでの商談は早々に
商談場所はすぐに工場に移動し
現物を直接手の取りながら、
商談を行ってます。



夏のバカンスシーズンにもかかわらず、多くの発注をかかえ、活気のある現場でした。


奥の高く積まれたホワイトパイン材は今回のオーダーに使われるそうです。テーブル天板用の2インチのボードは今リバプールのドックに入ったところだそうです。


新作のW900のコンソールテーブルと
記念撮影




11. 英国出張記 2007 SUMMER

一昨年からスタートしたイギリス提供メーカーでの
キューベックイエロー(カナダ産ホワイトパイン材)家具製作も概ね順調で、
一年以上、イギリスを訪れていませんでした。
今回、イギリス各メーカーでの情報収集と新商品の準備に
爽やかな夏のイギリスへ出張してきました。

イギリスパイン家具メーカー近況

今回、現地三日間という短いスケジュールで、
既存のお取引先を中心に数社を訪問しました。
イギリス木製家具業界は(私の狭い視野では・・・)、
オーク材を使ったコンテンポラリーな家具に人気が集まっているようで
大きな企業体のメーカーはそちらに力を入れているようです。
パイン家具では、中国製や東欧製の廉価版が多く出回っており、
今回はアフリカ ジンバブエ産なんていうのにもお目にかかりました。

もともと家内工業的な小さな規模が多い
イギリスパイン家具メーカーですが、
一大産地のノッティンガム、ニューアーク周辺でも、
以前は100社以上あったパイン家具メーカーも
ここ5年で半分以下に減り、サバイバルは益々厳しくなっているようです。

そんな中、弊社オリジナルをお願いしている提携R社は、
ホワイトパイン材を使ったハイクラス品製作に特化した為、
安定した業績を残しているようです。
今回も夏のオフシーズンにも関わらず、
弊社の約100点のオーダーを含め
多くの受注を抱え工場はフル稼働体制でした。

ここ数日、訪れるメーカーさんは、オフシーズンのせいか静かな所が多く、
R社の活気はより際立ち、提携できたことを本当に幸運だったと感じています。


新商品

今回、出張の大きな目的の一つ、R社でのニューアイテムの商談。
ハーベスト現行アイテムで人気のビクトリアンシリーズに
カップボードとワイドチェストを追加すべく、図面を起こしてきました。
大まかな下商談はメールですませてあり、
カップボードのポイントとなるトップのモール(装飾部分)の
サンプルも依頼通りでした。
9月のコンテナ出しにも間に合わせてくれるようです。
多くのメーカーにとって、新商品やオリジナル商品の製作はとても面倒なことで、
断られるケースがほとんどですが、彼らは今回もこころよく承諾してくれました。
技術革新の国「JAPAN」に多くのパイン家具を輸出することは
彼らメーカーにとっても大きな「PRIDE」なのだそうです。


ホワイトパイン材(キューベックイエロー)事情

カナダ産ホワイトパイン材(以下、WP)を長年使い続けるR社にとっても、
現状でWPを相当数安定的に仕入れることは、かなり難しくなりつつあるようです。
前述のように、イギリス国内では高価なWPはほとんど流通しなくなり、
よりカナダ製作所からのダイレクトな仕入れに重きをおいているようです。

産地カナダでも、生産量の減少、松くい虫による被害、
中国への流通集中等により、WPの価格は年々上昇しているようで、
R社も頭を痛めていました。
昨年来、R社から何度か原料高による価格改定の依頼がありまいたが
取引量の増を理由に断ってきました。
しかし、今回ある程度の改定を受け入れてきました。
これ以上、彼らだけにコスト的な負担を強いるのは「フェアトレード」に
反するような気がしますし、なにより今後も良質のWP材を使い
喜んでハーベスト向けの家具を作り続けて欲しいと切実に感じたからです。

●このページの最初へもどる●















10. 英国出張記 2005 WINTER

今回は
新規のメーカーさんから熱心に売り込んでいただき、
お取引を始めるべく現地にて確認となりました。
工場内や商品の細部まで資料をもらっていたので、
かなり期待していましたが、期待通り。
広い工場内には最新のものを含めコンピューターカッターが
5台ももあるという充実した設備
(もちろん組上げるのは、職人さんの手仕事です)
なによりも私が愛してやまない高質材、
カナダ産イエローパインがどぉ~んと積まれている風景。
モンクなしです。


このメーカーさんは日本でも人気の
ビクトリアンシリーズを得意としています。
このビクトリアンシリーズの特徴でもある、
コーナーの滑らかな曲線は安定した
材料と技術力がなくては作り出せません。
この曲線が出せるということは、まさしく「優秀」だということです。
長らく計画していたビクトリアンシリーズの
サイドボードも製作可能だということで
さっそくオーダーをお願いしました。

いつものように最初はオフィスで始まった商談も工場を行き来するうち、
工場脇のスペースに移動となりました。
計算機や書類、見本を持ち出し、電子辞典片手に盛り上ります。
材料にこだわることにより、もちろん製作コストは上がり、
それでもできるだけ日本での販売価格は上げたくない。
そんなことで頭を悩ませる3人の話はうまくまとまり、
一月末~二月にかけてニュービクトリアンシリーズが
新入荷の運びとなりました。

乞うご期待!!

また今回はいつもイギリスのメーカーからハーベストの
倉庫へのデリバリーまでの一切の業務をお願いしている
日本通運さんのUK支社へもお邪魔しました。
担当のI氏は、「一日も早く」というわがままな私のリクエストに
メーカーで商品をピックアップした翌日には、
サウザンプトンからコンテナ船出港という早業で
応えてくださいます。本当にいつもお世話になっています。
なにせ日通さんは世界で、第四位の貨物取扱量を誇る
“世界のNITTSU”なのです。
今後ともよろしくお願いいたします。


●このページの最初へもどる●

9. 英国出張記 2005 AUTUMN
今回、鉄道移動で大活躍した8日間乗り放題のパス。車掌さんに「ミスター、良いのをお持ちですね。」と褒められたりしました。
イギリス中北部の小さな町、NEWARK.。中心のマーケットプレイスでは週末になると賑やかな露店がでます。


イギリスへ現地9日間の予定で出張してきました。
今回は商品の入荷が遅れ、
事態解消の為急きょの渡英となりました。

 

到着2日間メーカーに詰めたので無事に出荷のメドも
なんとか起ちました。やはりメールや電話のやり取りでは
あいまいになってしまうこともあります。
プロ同士が顔を突き合わせて、
直接話しをするとやはり物事は動くんです。

「フゥ~ッ~ わざわざ来て良かった」
オーダー数も多く、輸入のことですので
今日、明日というわけにはいきませんが、出荷にもう数週間、
それから海上輸送で1ヶ月、
手続きを済ませ11月にハーベストに入荷の予定です。


せっかく、高い費用をかけて来たので、
もちろんこのまま帰るわけにはいきません。
この機会を無駄にしないように、土日返上で恒例の
「新規メーカー、商品探し」の西へ東への大奔走。
イングランド地域の鉄道をカバーする、
乗り放題パス「ブリットレイルパス」を用意し
リーズ、ノッティンガム、ロンドンの三都市を拠点に
十数社を訪問しました。
大手や有名なところも以前にたくさん廻ったので、
今回はそれ以外の「優秀」なメーカーを探すこととなりました。


そこで、良いメーカーさんににめぐり会うことに・・。
 
あるホールセーラー(問屋)さんで一台のブックケースが目に止まり、
これを作ったメーカーを教えてくださいとお願いしました。
もちろん問屋さんにとっても、自分の大切なビジネスソースなので
教えることはできないと拒否されつつも(あたりまえですよネ)
しかしそこは粘り強く交渉し、幸運にも教えてもらうことができました。

そのメーカーの名前を聞いたときに「ハッ」としました。
その名は以前に何度か「good mannfacturers」だと
聞いたことがあり、2年ほど前にも探したのですが、
詳しい情報がなく、行くことができずにいた会社名です。
厚かましくも、問屋の方に詳しい連絡先を教えてもらい、
電話でアポイントまでとってもらい、後日訪問することになりました

私を出迎えてくれたのは、陽気なオーナーのLINDA(リンダ)。
「この人、以前にもあったことがあるなァ」と思い出してみると、
2年前の訪英の時、近くの違うメーカーさんでそこのボスと
賑やかに話していたのが彼女でした。
その明るい話し方と笑顔の印象が強く記憶に残っていたのです。

しばらくこちらの様子を話し、その後商品や工房の中を
案内してもらいました。
工房内ではスタッフがテキパキと忙しそうに動いていて、
活気のある雰囲気です。
それから街の中心にあるショールームを兼ねたショップへ
LINDAのランドローバーに同乗していると
その道中あっちこっちでクラクションで挨拶を交わし、
信号で止まると近くのショップから
「HI!LINDA」の声がかかる。「この人何モノ???」

着いたのは古い教会。LINDAは数年前にこの教会を買い取り、
改装しショップにしたとのこと。
「ヒロ、教会を買うときは皆に、あんなに古く汚い教会を
どうするのと言われたわ。
でも私、古いものが好きでそれを自分のイマジネーションで再生する 
それがとても楽しいのよ」とLINDA
私はこんな話に引き込まれ「この人と一緒に仕事をしたい」
と思うようになりました。

それから2日間このメーカーに通い、製作担当のチーフ
イアンと図面やサンプルを使い、
打ち合わせを行い、コンテナ1本のオーダーをいれました。
同時に日本での独占販売権の契約も結びました。

これで今までお取引している、設備の整った大手メーカー、
それと今回のイギリスらしい手作りにこだわった中堅メーカー、
この2社のバラエティに富んだ品揃えで今後もニューアイテムを
増やしていけそうなので、さらなる進化が期待できそうです。

こちらの新規のメーカーの商品も11月入荷予定です。


●このページの最初へもどる●
左から事務のジョイ、オーナーのリンダ、製作チーフのイアン。計3日間の商談中、笑顔の耐えない面々でした。
チーフのイアン。10人あまりの製作スタッフを束ねるリーダー。口数は少ないですが、スマートな対応で理解が早い!
商品の「命」パイン材。今回も高品質品を指定しました。サプライヤーまで指定したのでビックリされましたが、このこだわりは6年間の蓄積です。
ヨーロッパ中のチェアを扱うランス氏。(ブルースウィルスにソックリ)移動中の私を、車で1時間かけて追っかけてきてくれ、駅の駐車場での商談となりました。今回も沢山の情報をいただきました。彼とも近年中にビジネススタート予定です。
タウンセンターにある大きな古い教会。ナ!なんとすべてリンダのショップ。結構ビックリ&感動しました。
チャーチショップご自慢のステンドグラス。壁はホワイト、中二階はペパーミントグリーン、天井の梁はブリティッシュグリーン。
お見事
店内には工房で作られたパイン家具とコンテンポラリー、アンティーク
がうまく調和していました。
国内では多くのキッチンも手がけているそう。一軒一軒採寸に行ってオーダーメイドするそうで、工房ならでわのきめの細かさ。
うちもいつかきっと・・・
8. 英国出張記 2005  SPRING
今回、メーカー巡りの拠点にした
イングランド北東部の街 LEEDS
古い石造りの建物とガラス張りのモダンビルとが調和したキレイな街並みです。
リーズ駅の構内。交通の要所と
なっているリーズにはローカルをはじめ数社の路線の乗り入れがあります。


沢山ご注文をいただいていたデスクの納品もひと段落し、
念願のニューアイテム、ニューメーカーの探索に、
春のイギリスへ出張しました。

今回もファニチャーショウは見送り、自分の足で約10社を
まわりました。数社とはアポイントを取り、
他は飛び込みで商談を行いました。

ここ数年パイン家具のメーカーも淘汰が進み、
リストには名前があるものの、
現在は廃業しているメーカーも数社ありました。
ある程度の規模でしっかりとしているメーカーは設備もし、
いい商品ができる為人気もあり、オーダーも沢山もっているようです。
数人のスタッフの小さなメーカーは、下請け等でつないでいるものの
やはりビジネスとしては厳しく廃業するメーカーも増えています。
私たちが日本での独占販売契約を結んでいるC社はイギリス国内では
5本の指に入るメジャーメーカーで業績も順調なようです。

数社とニューアイテムの商談後にC社を訪れました。
担当のMarkが明るく迎えてくれました。
Markに以前送った結婚祝の信楽焼きのペアマグカップを、
とても気に入ってくれたようで、
新婚生活の様子を楽しそうに話してくれました。
???ここ数日間は自分の下手な英語で苦労しましたが、
Markと話すとそれはもう会話が嘘のように
スムーズに進むのです。普段はメールでのやりとりが主ですが、
やはり2年の付き合いがあってこそでしょうか。

はじめは応接室のソファに通されましたが、
商談が進むと階下のスタッフルームへ場所を移しました。
数棟に分かれているファクトリーの中心にスタッフルームはあり、
細かなニュアンスで英語が伝わらないと、
現場でアイテムを見ながら話したり、担当のスタッフを呼んだりしました。
なにより固っ苦しい応接室より、ここのスタッフルームのほうが
私は落ち着くようです。
ときどきスタッフが休憩にやってきて
「Mrノムラ!ビジネスはうまくいっているようだねぇ。
僕を日本につれて帰ってくれよ。いい仕事をするよ」
なんてジョークをとばしたりしてました。
ニューアイテムも価格、オーダー数量も新規のメーカーは
すったもんだがありますが
さすがに2年間の実績もあり話は他社よりもかなりスムーズでした。

しかしニューアイテムも1,2点ではなく、
30点近くの図面を持ち込み、材料についてもランク上のものを
指定したので、さすがのMarkも
「当社も世界各国にお客様がいるが、オリジナル商品の作成を
受けているのはHARVESTだけだよ。
おまけに今回は材料にも細かな指定があり、
かなりのコストアップになってしまう。」
と少々渋い顔。

「Mark もちろんビジネスなのでコストも大事だけど、
お客様に喜んで、永く使ってもらうには努力をしなければならない。
なぜならお互いにこの仕事を永く続けたいから」とお願いすると
「Hiro わかった。でもこれはあまりにも大きな話なので、
私だけの判断ではOK出来ない。
社内や仕入先と話合うので少し時間をください。」と
続きは帰国してからの話となりました。

今回もこのメーカのスタッフの対応は気持ちよく、
帰る時には前回同様「やはりにこのメーカーと取引がしたい!」
という気持ちになっていました。
帰国後C社との数度の商談でかなりのニューアイテムの
商談がまとまりました。
やはり最後にものをいうのはお互いのサポートシップでしょうか。

ということで今はイギリスからくるニューアイテムを
首を長くして待っているところです。

乞うご期待!


●このページの最初へもどる●
さすが鉄道王国。構内のモニターにはアルファベット順に停車駅が並んでいて出発時刻、プラットホームが表示されわかり易くなっています。
数日滞在したリーズのホテル。
駅前の小さなホテルですが、チェストやワードローブはパイン無垢。ズボンプレッサーも無垢ではないですが、パインの木目。イギリス人のパインに対する親しみが見えます。
この日、一緒にメーカーを回ったドライバーさん。各メーカーに携帯で電話してアポをとってくれたり、
ショウルームを見たり、ほんとにいいパートナーでした。 こんな出会いや親切があるので旅(出張)は止められません。
マーク&ジーナ
商談中、資料を持ってきてくれたり
コーヒーをサーブしてくれたりと細やかな気配りをしてくれたジーナ。
実は彼女はボスの奥様でした。
納得。
難しい注文に悩むMark
この日もスタッフルームで4時間半の
商談。でもアッという間でした。
もちろん材質の確認も怠りません。6年間で勉強したこと「永く使うには材料の吟味は大切。」
微妙なニュアンスで伝わらない時は現場で直接。ボディランゲージは世界共通語です。
7. ボリュームアップ計画 2004 WINTER
おかげさまで販売台数も急増し、 ここへきていろいろな面で社内の
ボリュームアップが必要となってきました。
今回も工事関係者様、倉庫をご紹介いただいた社長様をはじめ、
まわりの方々のご尽力によりまた少し進化することができました。
ショールームに併設の作業場兼ストック場所も年々手狭になり、
仕上げ作業に携わるスタッフも増え、スペース確保の為、
二層に改装しました。上層はご注文品のストック、
下層は4~5人がサンディングと塗装ができるワークスペースになりました。仕上げ作業が混みあい一日も作業を止められず、
またもや工事関係者に無理をお願いしハーベストスペシャルで
1日で工事完了していただきました。
かねてから40フィートコンテナをつけられる大きな倉庫を
さがしていましたが、今回地元の大きな会社の社長の
ご配慮で「そんな若い元気のある方になら、空いている倉庫を好きに
使ってもらっていいですよ。」というありがたいお言葉をいただき
破格の条件で広大な倉庫をお借りできました。
これで40フィートの大型のコンテナが連なってきても大丈夫。
もちろんイギリスからの入荷台数も増量中です。
今回も40フィートコンテナに満載の家具が入荷してきました。
その数ざっと300台。
チェアだけでも180脚が入荷してきました。
コンテナ入荷の際の荷降ろしはスタッフ総動員で行います。
さいごのアイテム椅子を降ろしてひと段落です。

●このページの最初へもどる●
6. NEWカタログ製作奮闘記 2004 AUTUMN
vol.1
vol.2
vol.3 NEW!


お蔭様で5周年を迎えることができ、
ハーベストカタログもvol3となりました。

表紙は「顔」なので毎回考えるところですが、vol1,vol2とバーバックチェアを野外に持ち出し、
森で撮影を行い「自然感」が出ればと思いました。今回は店内でオールドパイン材テーブルと
アビーテーブルの天板で「質感」を出したかったのですが、素人の私が思うほど容易でなく、
かなりカメラマンさんと印刷屋さんに無理をお願いしました。
特に印刷はお盆休み返上で何度も直しをしてもらいました。『もうこれ以上は・・・」というところまで
やっていただきほんとに感謝です。やはり印刷の紙面上は100%とはいきませんが、
すこしだけ雰囲気は出せたかな?と思いますのでよければニューカタログ覗いてみてください。
ニューカタログは当初、5月ごろの完成予定でしたが、かなり遅れてしまいました。

掲載分のニューアイテムも早くから、イギリスより入荷していたのですが、お客様からの
ご注文分の仕上げ作業に追われてしまい、
カタログ掲載分がなかなか進みませんでした。

挙句には完成しないうちから、雑誌の「プラス1リビング」にニューカタログプレゼントと
掲載してしまったり、メンバーのお客様から「まだですか?」と催促があったりと大変ご迷惑をおかけしました。
冨江氏にも春頃から少しづつ撮り貯めていただき、最終は閉店後の夜遅くから撮影してもらったりもしました。
相変わらずの私のワガママ、無理難題を着実に画像にしていただきました。
今回は「奮闘」したのは私ではなく間違いなく周りの皆様です。ハイ。


今回の撮影もカメラマンの
冨江氏にお願いしました。
表紙の分は店内で撮影をすませ、
オソト大好きのオジサン二人が揃うと
「やっぱり、野外かあ!、
ロケハンか!ガオッー」と少々逆上
ぎみでバーバックチェアを
持ち出しました。

やはりこの日も天気に恵まれ、
琵琶湖畔を北へ所々で撮影しながら、
県内最高峰の伊吹山へ。

山並みと琵琶湖を背景に
バーバックチェアと空が焼けるのを
ジッと待っていました。

この夕景はカタログの裏表紙で。

 

●このページの最初へもどる●
5. Express号 本当にお疲れ様でした。 2004 SPRING


NEWハーベスト号と並んで 開業準備中の6年前、 街の輸入中古車店で一目惚れし、私のパートナーとなりました。
機嫌の悪い時には窓が 開閉しなかったり、エアコンが効かなかったり、国道の真ん中で止まったりと、
決して優等生ではなかったけれど、 そんな少々の不便に余りある楽しさを感じさせてくれました。

ホントはもう少し乗っていたかったけれどオイル漏れがきつくなったのと、なにより
「少しは次の世代の為に・・・」なんて時々言うくせに、ヂィ-ゼルの黒い煙をモウモウと撒いて走るのは???
別れはつらく、廃車手続きをお願いしたディーラーの方は私の表情を見て
「大丈夫ですか、ホントに持っていっていいんですね」と繰り返していました。

ホントにホントにありがとう。

感謝を込めて最後の洗車


オープン以来、店の一員として
活躍してくれた、エクスプレス号が
この度勇退のはこびとなりました。
初期登録より13年、ハーベストに
来て6年、走行距離165.852km

通勤、配達とほぼ毎日、家具を積み、
私と一緒に奔走してくれました。

本当にお疲れ様でした。

NEWハーベスト号と並んで

●このページの最初へもどる●
4. 英国出張記 2003 AUTUMN


イギリスへ出張しました。ここしばらく日程がとれず、
各メーカーFAXやメールでのやりとりのみとなっていましたが、
安定してコンテナの入荷数も増やせるようになり、新規メーカーとの
取引もにらみ、イギリス7日間滞在の予定で数社とアポイントをとり、
「えいやっ」と緑溢れるイギリスへ出張しました。
今回はすでにお引取りのある数社との商談もそこそこに、
目的の新規メーカーさんの開拓に時間を割きました。
年に一度の大きなファニチャーショーへ行くという手もありましたが、
どうしても自分の足で直接メーカーへ行き、
どんな環境でどんな人がどんな家具を作っているのか
確かめたいという思いがあり、あえて効率の悪い手段を選びました。

 

でも2,3日後にはあまりの効率の悪さに
少々後悔したりもしました。
パイン家具メーカーはイギリス全土に散らばっていて、
なおかつ都市部ではなく不便な郊外に点在しているという状況で、
電車、バス、タクシー、最終手段、徒歩を駆使し、十数社を廻りました。
また間の悪いことに、サマーホリデーやバンクホリデーとも重なり、
若い頃から身に付いてしまった行き当たりばったり旅は困難を極めました。
そして歩き回り、足を筋肉痛にした甲斐があって、
お目当ての一社と出会うこととなりました。

そのA社は今回訪れた中でも
イギリスのパイン家具メーカーとしては、
イギリス国内の名店にもお取引がある老舗メーカーです。
分業制が進んだパイン業界では珍しく材料の成形から塗装までを
一環して行っている珍しいメーカーです。
なによりそこで働く人たちの紳士的でサポートシップに溢れた対応が
お取引の決め手となりました。
 

初めに訪問した日は悪いことにバンクホリデーで受付は閉まっており、
それでも休日出勤しておられた職人さんと少しお話をし、
社内を少し見せてもらうことが出来ました。その初老の職人さんは、
自分はセールスのことはうまく話せないとすまなさそうでした。
そして後日セールスのチーフとアポイントをとり、
改めての商談となりました。

 

セールス部門のチーフのマークは相変わらずひどい英語の私に、
嫌な顔一つせず付き合ってくれました。
世間話はスムーズとはいえませんでしたが、
いざ家具の商談の本質になると、
なぜかそれなりに意思の疎通ができ、
盛り上がってしまうところが不思議なところです。

 

それから、いかにも英国紳士のボス。
社内をああでもないこうでもないと動き回り、
商談する私とマークのそばで、
たくわえた口ひげをなでやさしいほほえみを浮かべ、
子供を見守る父親のような雰囲気でした。

 

駅までボスに車で送ってもらい、別れ際に 「あなたが日本での
いいパートナーになってくれることを期待しています。」と
強いシェイクハンドで別れました。

 

その後も数社を廻りましたが、
やはりその言葉と商品はいつまでも頭に残りました。
帰国後もうすでに二本のコンテナをオーダーし、
今は来春より入荷する5周年記念に協賛してもらうことが決定し、
アップグレードで記念価格の5周年記念商品を企画中です!

 

好御期待!


●このページの最初へもどる●
数日お世話になった、ゲストハウス。アットホームな雰囲気でお家の方と仲良くなれるのが、なによりも楽しみです。
今回お借りした部屋。どの部屋を見せてもらってもインテリアのこだわりにう~んとうならせられます。
街角のレストラン。パイン材のカフェテーブルとフィドルバックチェアー白とブルーを基調にしたお店にライトカラーでうまくまとめてありました。
今回これとまったく同じカフェテーブルを手配できましたので、お楽しみに・・・

引き出しの中までチェック。もちろん引き出しの底板、本体の背板もパイン材です。unfinishとはいえ、さすがの仕上げ

整頓された工場内。切ったり、削ったりと工程では機械を使いますが、
家具を組み上げるのは、職人さんの手仕事
セールスチーフのMark自転車が好きで毎日1時間をかけ自転車で通勤しているそう。ナチュラリストでタフガイのMark
3. 店内改装奮闘記 2002 SUMMER
カタログ作成、店内改装と最近奮闘記づいていますが、
おかげさまで3周年の迎え 、少々本気で奮闘しているのであります。


今回、店内の天井(いままではスレートでした。)に断熱材を入れ、
白くペイントした難燃のボードを張りました。それと、アイテムが増え少々狭くなってきた店内にロフトを設け、
お客様にくつろいでいただいたり、ニューアイテムを置くスペースを
確保し、より居心地のいい空間にできればなあ。というわけで、その改装の様子を少々

2002年6月3~5日

まずは天井。少々狭くなったかなあと感じていた店内も商品を全て移動させるとやっぱり広い。
高さ約5mの天井の工事は足場を張り巡らせ、まずは安全第一。でも、足場に上がると少々腰がひけるのだ。
約200枚の難燃ボード。2度塗りなのでなかなか大変。こんな時助っ人が大活躍です。

2002年6月3~5日


ロフトに使うフロアはシベリア産カラ松の厚み35mmのもの。木工所に別注でさね加工をしてもらいました。 塗料はもちろんオスモ。
安全性を重視するところは大工さんに。基本は「組」で。 ヨッ!棟梁いい仕事してますね。
フロア張りはできるだけ自分達で素足で準備をしていましたが、やっぱり無垢のフロアはやさしく、歩くと足の裏が喜んでいました。
今回の改装のお気に入りの階段。お子様でもゆっくり上がれます。
階段の塗装は親板、 ウッドワックスオパーク(ホワイト) 踏み板、 ウッドワックス(クリア) オスモ社のコンビネーションです。
ロートアイアンの工房にオーダーしたアイアンの手すり。取り付けも自分たちで。

隅々に職人さんの手作りの跡が残っています。鉄なのに温かみがあります。

デザインは木の小枝をモチーフにしてもらいました。

●このページの最初へもどる●
2. NEWカタログ作成奮闘記 2002 SPRING
ハーベストのビジュアル部門を全てお任せしているプロカメラマンの富江氏。野山に分け入り山野草や風景を撮るのが好きというアウトドア派。実は当店の家具を愛用していただいてるお客様でもあります。
前回はカラ松林、今回はブナの原生林へ・・・富江氏は重いカメラの機材を持って、私はバーバックチェアを担ぎ山の中へ、そこには神秘的な緑の世界があり、息を切らしてここまで来た甲斐があったと、二人必死にファインダーをのぞきました。
実はココ、琵琶湖が一望できる秘密のスポット。学生時代よくバイクで夕景を見に来ました。懐かしい~
この日は天気が良すぎて、雲ひとつ無かったのですが、「少し雲がある方が、焼けた時イイ色になりますよねぇ」なんて言ってたら一筋の雲がどこからともなく流れてきて・・・
このバーバックチェアは空の神様にも気に入られたようです。
夕景とバーバックチェアのベストショットをじっと待つ富江氏。日が傾き気温がぐっと下がり寒くてもじっと我慢のプロカメラマンでした。いつも私のイメージばっかりの抽象的な注文を見事に画像にしてしまう、まさに富江マジック!まる一日おつきあいいただきお疲れ様でした。あとはカタログができてからのお楽しみ。

●このページの最初へもどる●
1. ハーベストのはじまりのお話 2002 SPRING

ハーベスト代表 野村
もともと旅行が好きで、海外を旅するうち、きらびやかな都市部よりも自然の多く残る田舎に足が向くようになり、
そこで出会う人々のあたたかさや自然と密接に関わった素朴な暮らしに憧れるようになりました。
そんな頃パイン家具と出会い、その家具がカントリーライフの本場イギリスで作られたものだと知りました。
木肌の質感となんともいえない柔らかな雰囲気に魅せられ、この家具を多くの人に紹介したいと思い、
英国総領事館の商務部に相談しイギリスのパインメーカーの資料をいただき、
その中で数社とコンタクトをとり渡英しました。
片言の英語で話を進めるうち、私のような個人でも商社を通 さず家具を直輸入できるということでした。
各メーカーの方は私の訳のわからない英語を嫌がらずになんとか理解しようと懸命で笑顔を絶やさず、
さすが“GENTLEMAN”の国だなと感心しました。
今思うとなんといいかげんで、勢いだけでのイギリスとの商売の始まりで笑ってしまいます。
また店舗や作業工場をどうするかと考えコンテナで入荷する家具をストックしたりワックス塗装等の作業をする
場所を考えると、少し面 積が必要ということになり少し大きめの倉庫を借り、
半分をショールーム半分を作業場にすることにしました。外装や屋根のペイントは屋根屋の友人、内装は大工、
電気や(彼らも友人)を中心に仲間に手伝ってもらい4ヶ月をかけできるだけ自分たちで改装しました。
1999早春、イギリスより大阪港に初めてのコンテナが入荷し、40フィートコンテナ一杯に詰まった
家具を見てなんとたくさんの量 をオーダーしてしまったと少しビビッてしまいましたが、
昨年はコンテナ4本分の家具を輸入することができ、
英国メーカーもハーベストオリジナル商品を作製してくれるまでになりました。
今後もますますたくさんのパイン家具をご紹介しますので楽しみにしていてください。


●このページの最初へもどる●